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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第9章 ミント-before-


最近…避けられてる。

嵐のメンバーとしては、普通に接してる。
なんならじゃれあいが過ぎて、怒られたことだってある。

昔は仕事終わりに一緒に飯いったりとかはしてたけど、最近は送迎も個別になってそういうこともなくなった。

だから、俺から誘ってみてるんだけど…
一向に乗ってくれなくなった。

俺んちにも遊びに来てくれないし、遊びにも乗ってこない。

避けられてると思うのは、あまりにも悲しすぎて。
だから、今日までそう思わないようにしてたんだ…

でも…

もしかして大野さんは、俺の気持ちに気づいているのかもしれない。




「それでは大野さんのカットから参りまーす!」


大野さん


「壁に叩きつけるところから、リハいきまーす!」


俺、あなたのことが


「よういっ…」


すきなんだ



大野さんのスーツの襟を掴んで壁に叩きつける。
逸した顔が、ゆっくりと俺の方に向く。

がらりと表情を変えた大野さんは、”成瀬領”だった。


なんで…


こんなにも才能を持っているのに、あなたは逃げたがるんだ

卑怯だ

あなたはもっと苦しむべきだ

もっと苦しんで…俺と同じ場所に立っているべきなんだ



「…見ていてください…真実は、一つしかないのですから…」


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