第8章 ディープパープル
智くんの中は、経験したことのないような快感で。
夢中で腰を打ち付けた。
「あっ…あ、ヤバ…も、出る…」
「いいよ…出して、翔ちゃん…」
「でもっ…智くんが…」
「いいから…っ」
「あぁ…もう…」
食い入るような目で見つめる潤の存在を感じながら、それでも俺は自分の衝動を止められなかった。
血迷ってるとか、惑わされてるとか…
そんな言葉が頭に過ぎったけど、もうそれすらも俺には快感の種でしかなく。
男とセックス…しかも他人に見られてる
二十年来、一緒にやってきた仲間と
嵐のリーダーである智くんに…
智くんの出す色香に
こんなに夢中になる背徳感
そして…それは甘い蜜――――
「潤…翔ちゃんとキスして…」
俺に組み敷かれながらうっとりとした顔を潤に向け、そしてそのしなやかな手を伸ばして誘い込む。
戸惑う潤に向かって、残酷な要求をする。
「早く」
にたりと笑う。
「じゃないと、潤と寝ない」
荒い息を吐きながら智くんの上で動く俺の頬を手で包むと、微笑んだ。
「できるよね…?さっきしたんだから…」
ゆっくりと潤が近づいてくる。
ああ…できるさ
なんだってやるよ
だって、俺達はあなたのものなんだから
好きだよ…智くん…