第8章 ディープパープル
三人で縺れるようにシャワーを浴びた。
智くんの身体に触れようとすると、薄い笑みを浮かべて躱される。
俺も潤も翻弄されていたが、従うしかない。
俺達はただ、体に溜まる熱をどうしようもなく持て余した。
「翔くん…」
シャワーヘッドから出るお湯が、潤の白い肌を滑っていく。
腕を掴まれて引き寄せられると、潤の胸に抱きしめられた。
身体を洗っている智くんは、ただ俺たちを見つめてる。
「だめだ…我慢できない。触って…?」
潤の切羽詰った声が、耳元で聞こえた。
答える前に、潤の手が俺の立ち上がった中心を握りしめた。
「あっ…」
「ね…俺のも触って…智にしたみたいに…」
「ん…」
潤のそれに手を伸ばすと、もう熱く滾っていた。
きゅっと握りしめると、潤の身体がビクリと震えた。
もう、出したい
この異様とも言える雰囲気に、感覚が麻痺してる。
それでもいい。
構わない。
理性なんて、智くんの前じゃ無意味だ
「あっ…く…」
「も、だめだ…イク…翔くん…」
「俺も…潤…」
付けていた額を離すと、潤の唇が俺の唇に重なった。
激しくお互いを貪りながら、俺達は快感に溺れた。
智くん…
あなたが欲しいよ…