第8章 ディープパープル
「なにするんだよ…」
「いいから…そこで見てろよ」
潤の低い声が個室に響く。
壁に張り付くように立っている智くんを、ドアの前に立つ俺に押し付けてきた。
「ちょっ…なにしてんだよ」
「うるせえんだよ…」
智くんの背後に潤が立つと、智くんの腰に手を回した。
カチャカチャとベルトを外す音がすると、智くんのジーンズがずらされた。
「やっ…潤っなにするの!?」
「うるせえ」
指を自分の口に咥え込むと、唾液をたっぷりと纏わせて、智くんの後孔に押し付けた。
「ひっ…あ…」
俺の肩に手を掛けながら、智くんの身体がビクリと震えた。
「そ、んな…急にだめぇ…」
「ふうん…まだヤってなかったんだ」
また指に何度も唾液を纏わせて、潤は執拗にそこを攻めた。
智くんの身体がガクガク揺れだすと、右手を智くんの前に回して、中心を握り込んだ。
「あっ…あっ…潤っ…」
「なんだよこれは…翔くんの咥えてこんなに汁だしたのかよ…」
「潤っ…だ、めっ…」
「俺以外の男で…こんなになってんのかよっ…」
身体を起こすと、潤が俺を一瞥した。
そのまま自分のベルトを外すと、ズボンをずり下げて己を取り出した。
「罰だよ」
潤の腰が乱暴に智くんにぶつかる音がした。