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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第8章 ディープパープル


「智くんっ…も、だめ…」

薄っすらと笑うと、動きを早めた。

「あ…あっ…イっく…」

体の底から震えが上がって来て、快感が突き抜けていった。
何度も何度も智くんの生暖かい口の中に射精しながら、経験したことのない気持ちよさに酔いしれた。

「智くん…」
「しっ…」

トイレの中に誰かが入ってくる気配がした。

「智…?居るの?」

潤の声

「翔くんも…居るんでしょ?わかってるよ?」

冷静を装っているけど、激情が見え隠れする声


智くんと目を合わせると、微笑んだ


「…ちょっと待ってて…潤」

口の周りを袖でぐいっと拭くと、智くんは個室を出ていった。
呆然とその背中を見送った。

ドアがしまった瞬間、ガツンと何かがぶつかる音がした。
ビクリと身体が震えた瞬間、となりの個室のドアが閉まる音がした。

「やっ…潤っ…」

智くんの小さな悲鳴が聞こえた。
慌てて身繕いすると、個室を出た。
隣の個室のドアは閉まっていた。

「潤っ…乱暴はっ…」

内開のドアを押したら、開いて…ぐいっと腕を引かれた。

「うわっ…」

つんのめって中に入ると、すぐにドアは閉じられた。

狭い個室の中に、男3人が睨み合う形になった。

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