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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第8章 ディープパープル


借りてる部屋は、ミーティングルームで。
ドアを開けると、ジュリーさんがふんぞり返って座ってた。

「ああ…明日。これ出るからね」

ばさりとテーブルの上に文春を投げつけた。

「ま、決定的なことはなにもないから…こっちではなにもしないから」
「はい…すいませんでした」
「すいません…」

ちらりと、ジュリーさんは俺達を見た。

「あんたたちもいい年なんだからね…別に恋愛するなとは言わないわ…でもね、尻尾掴まれてるのにやることがずさんね?」
「はい…」
「…処分は追って知らせるわ」
「すいませんでした」
「馬鹿の後始末するこっちの身にもなってよ…」

ぐさり、刺さった。

「脳みそ、下半身についてるのかしら?」
「そんな…」
「今、自分たちがどんな場所に立ってるんだか、もう一回見つめ直しなさいよ。大野みたいに、晒し者になりたいの?」

ジュリーさんは言い捨てて部屋を出ていった。
チーフも後を追って出ていった。

俺と潤はその場で立ち尽くしていた。

「大野みたいって…なんだよ…」
「そりゃ…宮城のこと言ってんだろ…」
「ああ…」

実際…あの時は大変だった。
だけど、本人は多少荒んでいたけど、どこ吹く風で。

他人事みたいに涼しい顔してた。

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