第7章 グレイ scene5
「近親相姦で…しかも、ホモって…くっくっ…」
ぐいっと潤は俺の前髪を掴んだ。
「救いようがねえな。お前ら」
「な…」
なにいってんだよ。そんなの見間違いだよ。
…そう言えばいい…
言えばいいのに、震えが邪魔して何も言えない。
身体が強張って、動けない。
「ヤラせてよ」
「な…にいってんの…潤…」
潤の顔色がどす黒くなった。
「ウチの親に…言われたくなかったら、ヤラせろよ」
ギシギシ…スプリングの軋む音が部屋に響く。
「すっげえ…なんだこれ…」
俺の中に、潤が居る。
「締まる…」
汗を流しながら、俺の上で揺れ動いてる潤。
余裕のない顔で、必死で腰を動かしてる。
「あっ…潤、だめっ…」
「な、んだよこれ…すげえ…」
俺の腰を持って、抉るように突き上げられるとびくびくと勝手に身体が震えた。
「感じてんの…?カズ…」
「あぁっ…違っ…やめてっ…」
翔にいに慣らされた身体は、言うことをきかない。
中に入っているのは潤なのに…
違うのに…
服を着たまま繋がる俺達は、汗塗れで。
潤の唾液でぐちゃぐちゃになったそこからは、卑猥な音がして。
違うのに…身体は潤をめいっぱい感じて震えてしまう。
「やめて…やめて潤…」
「そんなこと言って、なんだよこれはっ…」
滾った俺の中心を掴むと、潤は扱き出した。
「ああああっ…潤、イヤッ…」
「嫌じゃねえだろうが…ケツ掘られて悦んでるんじゃねえぞっ…」