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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第7章 グレイ scene5


夜7時すぎに、潤は家に来た。
今日は二人で徹夜で受験勉強する約束をしてた。
晩飯を食べたら、俺の家に集合と言ってあった。

「おじゃましまーす」

三年になってから同じクラスになった潤は、ぐいぐいと俺のテリトリーに踏み込んできた。
不思議と嫌じゃなかった。
一人で居るのが好きな俺だけど、潤だけは一緒に居て苦痛じゃなかった。

部屋に入ると早速参考書なんかをカバンから引っ張り出した。
ボディソープの香りがするから、風呂も入ってきたんだろう。

「ほんと…よくやるよなあ…俺たち」

そう言って潤は笑った。
うちの私学には高等部もあるから、そのまま持ち上がればいい。
だけど、俺はどうしても翔にいの行っていた高校に行きたくて…
そう話したら、潤も同じ学校を受験すると言う。

だから二人で勉強してるんだ。

「あ、お茶、持ってくるね」

そう言って部屋を出ると、ちょうど翔にいが向かいの自室に入る所だった。

まだ、スーツ着てる…

ちょいちょいと手招きされて、駆け寄るといきなり抱きしめられた。

「ちょ、翔にい…」
「だめだろ…和也。父さんと母さんの前であんな顔して…」
「え…?」
「セックス、してるときみたいな顔してた」

ゆっくりわざと、その部分を強調して言う翔にいは…

オスの顔してる

ゆっくりと顔が近づいてくると、唇が重なった。

「ん…しょ、にぃ…」
「和也…かわいい…」

囁く声に、身体の芯が震えた。

「翔にい…すき…」

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