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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第7章 グレイ scene5


「昨日、何があったんだよ…?」

潤と俺は、今は半同棲って状態で…
毎日一緒にいるわけじゃない。

それに昨日は生放送の日だったし…

あんだけむくんだ顔してたってことは、昨日から泣いてたはずで…
こんなことになるんだったら、一緒に暮らしておけばよかった。

潤は俺の目を見ない。
いつも二人きりだと、照れるくらいまっすぐに俺のこと見てくるくせに…

絶対、俺のことだろ…

「俺は…」
「ん?」

やっと潤が口を開いた。

「おれは…翔くんのなんなの…?」
「なんなのって…そりゃ、俺のカノジョだろ?」

途端に潤の顔が強張った。

「やっぱり…俺って、そこ止まりなんだね…」
「はあ?何言ってんだよ!」
「だって…!」

潤は暴れだした。

「翔くんはっ…俺とずっと一緒に居てくれるって思ってたのにっ…」
「ちょっ…潤っ…暴れるなって!どうしたんだよ!」
「俺のことは、カノジョとしか思えないんだろっ…」
「待てよ!何が不満なんだよ!?」
「だって…だってだってだってぇっ…」

うわああんっと声を上げて潤は泣き出してしまった。

「おいい~…どうしたんだよぉ…」

弱りきった俺は、潤の上半身を起こすとぎゅうっと抱きしめた。
とんとん背中を叩きながら、ひたすら潤が落ち着くまで抱きしめた。

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