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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第6章 ショコラ scene4


「でも身体を乗っ取られたりしてますよね?ああいうのは守護の人は防いでくれないんですか?」
「そうですねえ…それは魂の命題だから…」
「え?」
「相葉さんご自身が乗り越えなきゃいけないことだと、守護は手を出さないこともあるんです」
「は?え?」
「…美々子さんの件から、相葉さんお強くなったでしょう?」
「あ…ええ…」
「そういうことなんですよ」

今まで悪意のある本物さんが居なかったのも、雅紀の守護の魂が強い力を持っているためだと奥様は仰った。

「まあそれでも私たちはできる限りのことをしますがね…そういうのも彼らは織り込み済みなんですよ」

そういうと、いたずらっぽく笑った。

「なるほど…謂わば神の与えたもうた試練ってとこですかね」
「そういうことです。さすが櫻井さん」

雅紀と付き合うようになって、こっち関係のことも随分調べたりした。
でも雅紀の力については、今日まで本当にわからなかった。
やはり蛇の道は蛇…

俺にはとんとわからない世界だ…

「人には、乗り越えられない試練は与えられません。大丈夫。きっと松本さんは乗り越えられると思いますから」

奥様はきっぱりと言い切ると、微笑みながら部屋に戻っていった。

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