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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第6章 ショコラ scene4


生きている人間には、守護をする魂が必ず付いている。
人間自体の力も大きいが、その守護をする魂の力も大いに関係あるのだとか。

「大野さんはどちらかというとご本人の力が大きいです。だから猫鬼も大野さんを狙ったのでしょう。逆に相葉さんは守護の力がとても大きいんです」
「は…はあ…」

そんなこと言われても実感できるような要素はなかった。

「だから、本当だったら相葉さんも大野さん並に視えてもおかしくはないんですが、あの通りの怖がりだから、守護のほうで相葉さんの目に蓋をしているんです」

くすっと奥様は笑った。

「たまに私にも視えるんです。相葉さんの目を後ろから覆っている男性が視えます」
「ええっ…そ、そんなもんで視えなくなるんですか?」
「うふ…まあ、これは私の視え方ですから…」

人によって、その姿は視え方が異なるそうだ。
奥様には雅紀と守護の魂はコントをしているように視えることもあるらしい。

「…じゃあなんで雅紀はあんなに本物さんに好かれるんですか?」
「あんまりお力が強いので、あちらの方から好かれてしまうんですよ…」

残念ながら漏れ出る力というのは、隠してはおけないらしい。

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