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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第6章 ショコラ scene4


それから早朝のことについて奥様に話をした。

「…大野さんを狙っていたんですか…」
「ええ。今はありませんが、首にくっきりと手の痕が付くくらい…」

雅紀もニノも心配そうに智くんを見つめてる。

「大野さんのお力が強いからでしょうね…松本さんはそういった意味では力はあまりありませんから」
「ああ…そういうことなんですか」
「あの猫鬼は救われたいのだと思います。だからより力の強い人に憑きたいのでしょう。大野さんと相葉さんは注意なさってくださいね?」
「え?俺?」

雅紀が意外という顔をした。

「まあ少なくとも俺やニノよりは、お前のほうがそういう力があるだろう?」
「ええっ…でもリーダーに比べたら全然だよ?」
「まあな」
「でも十分に気をつけてください、相葉さん」

奥様は厳しい顔をしている。

帰り際、皆が部屋を出ていった後、奥様は俺を振り返った。

「…今まで言う必要がなかったからお伝えしてなかったんですが…」
「なんでしょう?」
「相葉さん…実は凄い力をお持ちなんです…」
「えっ…」
「大野さんよりも本当は、強い力をお持ちです」
「え?じゃあなんで雅紀には視えないんですか?」
「それは相葉さんがとても怖がりだからですよ」

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