• テキストサイズ

カラフルⅣ【気象系BL小説】

第6章 ショコラ scene4


「ぐ…ぐるじいっ…」
「俺っ…ほんっとおれ…翔ちゃんと付き合えて良かったっ…」
「ま、まさぎ…」
「一生、離れないでね?しょうちゃんっ…」
「わ、わがったがら…」

腕に力が入らなくなってぼすっと雅紀の上に倒れ込んだ。
細っこいくせに、このくらいの衝撃じゃびくともしない。

「しょうちゃあああんっ…」
「なくなよお…」

えぐえぐ泣いてるくせにぽいぽい服を脱ぎ捨てて、雅紀は生まれたままの姿になった。

「はやくだいてええ…」
「わかったから…まずは泣き止め…」

ベッドサイドの棚に置いてたティッシュで顔を拭いてやるけど、涙はとめどない。
暫く泣くに任せていたら、雅紀はそのまま眠ってしまった。

「おーい…」

ぷにっと頬を突いてみても起きない。

「どうしてくれんだよ…俺のフランクフルト…」

そう囁いたらにへっと笑った。

「おまえが姫はじめとか言ったくせにさあ…」

にやにやと笑いながらも、でも呼吸は完全に寝息。
夢と現実の間でゆらゆらしてんだろう。

「もういいや…寝ちまえ」

そう言って頭を撫でようとしたら、目の前を突風が走った。

「うをっ…!?」

咄嗟に目を閉じて身体を雅紀に覆いかぶせる。

/ 1000ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp