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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第6章 ショコラ scene4


食べ終わる頃には、すっかりと雅紀の肌はうす桃色に染まっていた。

「いろっぽい…」
「へぁっ!?」

片付けようとする雅紀の腕を引いて俺の膝の上に座らせた。

「も、もう…びっくりするじゃん」
「ねえ…雅紀も食べたい」
「後でね」
「今食べたい…」
「ちょっと後片付けさせて?」
「待てない」
「おせち乾いちゃうから待って…」

せっかく雅紀の親父さんに作ってもらったものだから、そこはぐっと我慢した。

ぱたぱたと片付け終えると、雅紀は俺の腕を取った。

「姫はじめ、しよ?」

照れてるけど、言ってることクソ大胆だな…

誘われるまま寝室へ入ると、そっと雅紀がドアを閉めた。
カーテンを閉めたままだから、電気を点けてない室内は薄暗い。

「おいで…」

腕を引き寄せてぎゅうっと雅紀を抱きしめた。

「翔ちゃん…?」
「ん…?」
「今年も…よろしくね?」
「ああ…当たり前だろ」

今年どころか、永遠によろしくしてやるわ。

「ずっと愛してね?」
「雅紀もね?」
「うん…」

そっと雅紀の唇が近づいてきた。

「愛してる…」
「愛してるよ…雅紀…」

ゆっくりゆっくりと俺たちはベッドに倒れ込んだ。

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