第5章 こひくれない
大きく目を見開くと、潤は嬉しそうに微笑んだ。
「意外…」
「ん?」
「翔くんがそんなこと言ってくれるなんて…意外…」
「そうか?変か?」
「ううん…嬉しい…」
愛おしそうに潤は俺を横に咥えて見上げる。
そのまま何度も何度も裏筋を攻めるように舐めあげる。
横に咥えられた俺と、潤の無垢で無心な表情が酷く裏腹だった。
そっと手を伸ばして潤の髪を撫でると、嬉しそうに目を細める。
もっと触れて。
もっともっと俺を感じて。
そう言ってるみたいだった。
そろりと腰を引いて、ゆっくりと潤の口に突き立てる。
潤は俺に舌を絡ませながら、されるがままでいる。
そのまま何度もゆっくりと腰を口内に突き立てながら、あの時とは全然違う幸福感が湧いてくるのがわかった。
「潤…?」
「ん…?」
「もう欲しい」
そう言って潤の顔を持ち上げると、途端に顔が紅くなって…
「わかった…」
さっきほぐしたから大丈夫だろう。
そのままベッドサイドの棚に手を伸ばすと小箱を取った。
なかから一つパッケージを取り出すと、歯に引っ掛けてそれを破った。
「それ…付けるの…?」
「うん。そのまま出すと…潤に負担かかるから…」