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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第5章 こひくれない


「いい…もう、挿れて…翔くんを挿れて…」
「潤…頼むから…」

俺に伸ばした手を握って、潤の衝撃を少しでも逃す。
手のひらから伝わってくる熱が、とてつもなくて。
熱い…

潤の中も熱くて、溶けてしまいそうだった。

中に入っている指を少しずつ増やして、段々と潤の身体を慣らしていく。
潤の口から漏れる吐息は、ずっと苦しそうで。

だけど、どこか甘くて。

そう…あの時とは違う。
あのただ奪うだけの時間だったあの瞬間とは、違う。

身体をかがめると、口の中に潤を挿れた。

「あっ…やだっ…そんなこと、しなくていいっ…」

首を振ると、べろりとその萎えた潤に舌を絡ませた。

「ふっ…あぁ…」

ゆっくりと俺の口の中で変化していく潤を感じながら、指をまた増やして行った。

「だ、めっ…しょおくんっ…」

でも、気持ちよくなろ?
気持ちいいこと、しよう?

じゅるりと吸い上げて潤の形を口唇で感じながら、また自分自身も高ぶっていった。

ぎゅうっと潤の握った手に力が入ると、弓なりに背中が反る。
その姿を美しいと思いながら、また俺は潤に没頭していく。

全部、ちょうだい。
お前を、ちょうだい。

汗の一滴も、全部俺のものにしたいから。

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