第5章 こひくれない
「潤…」
「ずっと…一緒に居てくれる?」
「こっちのセリフだ…バカ…」
「バカだもん…ずっと、バカだもん…」
「そっか…俺もだ」
次々と頬にこぼれてくる涙を指で拭うと、その上気した頬に口付けた。
潤も俺の頬に口付けると、そこからはもう止まらなかった。
今度こそ…
愛し合いたい
潤を奪ってしまったことは、取り消せない。
あの時の俺は、本当に許されない事をしたと思ってる。
潤が許すとしても、俺が自分を許せない。
長い時間を掛けて、償っていくしかないと思ってる。
だから、愛し合おう?
潤…
俺が俺の罪を忘れないために
お前がお前の罪を忘れないために
キスしながらお互いの服を脱がせた。
すべて脱ぎ去るとベッドに倒れ込んだ。
「翔くんっ…もう…」
「だめだ…待ってろ」
焦っている潤をなんとか押しとどめて、準備していた物を取り出す。
新品の封を切って、ボトルから液体を手に取る。
潤の足を広げると、そこに触れた。
「あっ…」
「力、抜いて…」
潤の白い身体がさっと紅に染まる。
羞恥なのか、快感なのか…
そのまま周りを撫でると、そこに指を沈めていった。
「く…ぁ…」
「辛いだろうけど…我慢して…」