第4章 エバーグリーン
ゲームしながら少しうとうとして、目を覚ましたら隣に相葉さんが座ってた。
「あ…もう上がったんだ…」
「おう」
俺ったら相葉さんの肩にもたれ掛かってて、爆睡してたみたい。
重いだろうなって思って、起き上がろうとするとそのままふんわりと肩を引き寄せられた。
「なに…?」
「ん…なんでもねえよ…?」
あ…ニット、着てる。
グレーと黒の糸で編み込んであるざっくりとしたニット。
太いボーダー柄が相葉さんによく似合う。
肌触りが良くって、一目惚れしたんだよね。
すりっとニットに頬をつけると、相葉さんが少しだけ笑った。
「着心地どお?」
「んー、最高」
「ほんと。良かった」
明日着てねって言ったのに、いま着ちゃうくらい気に入ってくれたんだ…嬉しいな…
「似合うよ…相葉さん」
「そっか…ありがとうな…」
お腹に置いてたプーさんのぬいぐるみを抱きしめながら、相葉さんのニットに頬をすりすりしてたら、眠くなってきた。
「ニノ…」
「うん…?」
「俺忙しくてさ、クリスマスプレゼント買ってないんだ」
「そんなの…別にいーんじゃない…?」
何言ってんだろ。
今日は相葉さんの誕生日だから、そんなのいらないのに…