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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第4章 エバーグリーン


相葉さんの手にあるもの。
それは…

包装紙で包んであって、リボンまで掛けてもらった。
クリスマス仕様なのはしょうがないけど、誕生日プレゼントだ。

「今年は、間に合ったね」

もう0時になろうとしてた。

「マジか…」

がさがさと包装紙を乱暴に破ると、中からニットが出てきた。

「ま、それ見立てたのは俺だけどね」

そう言って、またソファに座ってゲームを始めた。

相葉さんは何も言わない。

びっくりしたのかな?

ドタドタって音が聞こえたかと思ったら、突然後ろから抱きしめられた。

「うわっ…ビビったっ…」
「ニノっ…ニノっ…」
「な、なあんだよ…」
「ありがとうっ…」

ぐずっと鼻を鳴らす音まで聞こえた。

「な、なに泣いてんだよ?」
「だって…俺、嬉しくて…」
「誕生日プレゼントは毎年あげてるじゃん…」
「だって…今年はだめかと思ってた…」
「なんでよ?」
「だって俺、酷いことしたし…」
「ああ…」

もう…ほんとミラクルだよ…
ここまで俺んちに入り浸っといて、俺が許してないってまだ思ってんのかね…

「馬鹿だね…」
「うん…俺、バカだった…」
「んなのもう、気にしてねえよ」
「えっ?」

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