第4章 エバーグリーン
「ん…ニノ…?」
髪をなでてたら相葉さんが目をさましてしまった。
「あ、ごめん…起こしちゃった?」
「ううん…もっと…」
「え?」
「それ、気持ちいいからもっと…」
「うん…」
そのまま髪を撫でていたら、微笑んだままの顔でまた眠りに落ちていった。
「甘えん坊…」
それでも俺にこんなに素直に甘えてこられるうちは、まだ大丈夫かななんて思って。
俺まで緊張してるのが少し解けた気がした。
年末の俺達は、休息する時間なんか少なくて。
相葉さんがこうやってうちに来る前は、なんだか色々ともやもやしてたから、今はこうやっている時間がなんだか癒やしになってて。
子供みたいな顔して眠る相葉さんの顔を見てたら、知らないうちに俺も寝てた。
「ん…暑い…」
明け方、なんだか暑くて堪らない。
なんだろ…
ふっと目を開けると、ボタンが目に入った。
「なんだこりゃ…」
相葉さんに抱きしめられてた。
体温が高いからあっついんだよ…この人。
離れようとしたけど、相葉さんの手ががっつり俺のこと抱きしめてて。
無理やり離れると相葉さんを起こすような気がしてためらわれた。
「…もういいや…」
めんどくさくなって、そのまま目を閉じた。