第4章 エバーグリーン
本当に次の日から、相葉さんはうちに毎日来た。
遅くなっても来た。
そのうち、泊まっていくようになった。
どんどん相葉さんの物が部屋に増えた。
前以上に増えた。
どうしてこんなことになってんのかわからないけど、俺には拒否することもできなくて、どんどんどんどん…
終いには合鍵も渡してしまった。
俺が寝てても来るから…
その度に鍵を開けに行くのがダルくて。
気がついたらベッドの隣で爆睡してることもあった。
なんで…うちなの?
爆睡してる寝顔をまじまじと見ても、なにもわからない。
この人一体、何をそんなに意地になってんだろ…
肩にガチガチに力入れてNHK行く姿は、見ていて痛々しい。
でもそれでも、相葉さんに頑張るなとも言えないし。
皆、適度にフォローは入れてるけど、一人で司会なんて翔さんくらいしか経験ないから、とんちんかんなこと言ってもあれだから、遠巻きにみてるしかできなくて…
そっと髪に触れるとサラサラの髪を撫でた。
せめて…プライベートではゆっくりしてほしい。
なのになんで俺の側にいるのか…
わからないけど、多分この人にとって必要なことなんだろう。
だから、受け入れるしかないんだろうなぁ…