第4章 エバーグリーン
「あ?突然来てなんか都合悪かった?」
いきなり申し訳無さそうな顔になって謝りだした。
「ごめんっ…悪かった!」
「はあああ!?もうなんなのよっ!」
もうむかつきが止まらない。
なんでこんなやつのために悩んでたんだろ!
「なあんだよ!?なんでいきなり怒ってんだよ!」
「あんたがいけないんでしょう!?」
「俺が…いや、そりゃ突然来ちゃったのは悪いけど…そんなに怒ることかよ!」
「だから、違うから!そこ怒ってるんじゃねえんだよ!」
「じゃあなんだよ!」
もうだめだ。
絶対このひとわからない。
言ってもきっとダメだ。
「言えよ!俺、言われねえとわからないんだから」
「もういいっ…」
「なっ…この野郎!女みたいなこと言うなよっ」
「はあ!?言うに事欠いて女?もう話にならない」
「ちょっ…待てよ!説明しろよ!」
「やだね」
スタスタ寝室に向かってあるき出した。
もう無駄だ。
こんな言い争いしてても。
「ニノっ…」
ぐいっと腕を引っ張られた。
「うわっ…」
バランスを崩して引き寄せられるまま相葉さんの胸に飛び込んだ。
「言えって。まじで俺、わかんねえんだから」
…なんでえばってんだよ!