第4章 エバーグリーン
なんで…?急に…
慌てて家の中を片付けた。
待ってる間、じっとしていられなかった。
なんか知らないけどお風呂場まで掃除しちゃって。
居ても立ってもいられなかった。
片付け終わったら、汗をかいてた。
なんかそのままいるのも嫌で、時間がなかったけどシャワーをした。
ちょうど出たところでインターホンが鳴った。
慌ててバスローブだけ引っ掛けてリビングに行ってモニターを確認すると、相葉さんが立ってた。
いつもの通り無言でロックを解除すると、相葉さんは中に入ってきた。
慌ててスエットを着込んでいると、玄関のチャイムが鳴った。
「はーい」
バタバタと玄関の扉を開けたら、そこには半年ぶりの相葉さんの姿があった。
「よ。急にごめん」
いつも通りで…拍子抜けした。
「あ、うん。上がって」
いつも通り、歩く足音まで賑やかにリビングに入ってきた相葉さんは、いつもの通りの指定席に座った。
いつも通りにコーヒーを淹れて、いつもどおりに前に置くと、相葉さんは俺を見上げた。
「ありがと」
本当にいつも通りだった。
半年前までのいつも通りの俺達だった。
「あ、風呂はいってたの?」
「え、うん」
「髪、まだ濡れてる」