第3章 萌葱-moegi- scene2
突然根本まで抉るように入ってきた雅紀は、最初から全開で俺を突き上げた。
「智はっ…俺のだからっ…」
涙を流しながら、俺をぎゅうっと抱きしめた。
「うん…うん…雅紀…も、俺のだから…」
力の入らない腕を雅紀の背中に回して、必死でしがみついた。
「愛してる…智、愛してるよ…」
「う…ん、俺もっ…」
気が遠くなってくる。
雅紀の熱が、体の中を暴れてる。
「智っ…イク…」
「うんっ…俺もっ…あああっ…」
雅紀の動きが激しくなって、そのまま俺たちは上り詰めた。
「智っ…」
「雅紀っ…手、握ってっ…」
差し出した手をぎゅうっと雅紀は握ってくれて…
そして、微笑んだ。
「愛してる」
その声を聞きながら、俺は熱い液体を腹にぶちまけた。
ずるりと抜け出した雅紀は、同じ場所にそれを出した。
「あっ…くっ…」
「あぁ…雅紀ぃ…」
雅紀は俺の髪を撫でると、ふっと微笑んだ。
「かわいい…智…」
雅紀だって…
そう言おうと思ったけど、力が入らなかった。
そのまま、意識が遠のいていって…
いつの間にか、夢の世界に飛び立っていった。