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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第3章 萌葱-moegi- scene2


「ふうん…翔さんったら、こここんなに柔らかいんだ…」
「やめろってぇ…」
「もしかしてこれ、名器っていうやつ…?」
「えっ…?」
「ふふ…潤くんったら、役得…」

ニノがべろっと唇を舐めた。
にやりと笑うと、一層手の動きを激しくした。

「やっ…ああっ…やだってばっ…」
「嘘つき…嫌っていいながら、あんたのここ、カチカチじゃねえの…」
「やっ…触るなっ…」
「キモチイイくせに…」

翔くんの顔が薄く赤色に染まる。

「翔くん…?俺、あんたみたいに乱暴なことしねえから」
「ち…痴話喧嘩にっ…巻き込むなよっ…!」
「誰のせいだと思ってんだよ…あんたが横暴なことするからこんなことになんだろうが」
「俺はっ…ニノとはっ…」
「わかってるよ。翔さんのしたいように便利に使ってただけだろ?」
「う…」
「だから、俺も…いや、俺達も好きなようにさせてもらうから」
「諦めなよ…翔さん。全部、わかってんだからね?」
「嘘だろ…」

潤がぐいっと翔くんの顎を掴んだ。

「あんた、自分のしたこと身をもって知るんだな」

そう言って深く息を吐いた。

「人をコケにしたら、それは自分に返ってくるんだよ」

ニノがまたにやりと笑った。

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