第3章 萌葱-moegi- scene2
「翔くん…ニノのこと好きにしてたんだろ…?だったら、今日は俺が好きにさせてもらうからな…」
潤が翔くんの腕を床に押し付けながら言う。
さっき戸惑ったようにしてたのに、今はなんだかキリっとしてる。
「どう…なってんだ…」
雅紀の服をぎゅっと掴みながら、それでもその場から動けなくて、俺達はずっと覗き見している。
ニノを見たら、翔くんのお尻…触ってる!?
「えっ…ちょ、待って…あれ…」
「えっ?」
雅紀もニノを見て呆然とした。
「せ…セックスするってこと…?」
「なのかな…え?だって翔くんって…」
「もしかして…潤のやつ…」
なにか考えこむ顔になった雅紀は、じっと3人を見つめた。
ニノの手は翔くんのお尻付近を緩やかに動いている。
って、あの指…
中に…入ってるよね…
「あっ…やだっ…」
突然翔くんが仰け反った。
でもすぐにふにゃっと床に伏してしまう。
力がうまく入らないみたいだ。
「そんなに酔っ払ってた…?翔くん…」
「いや、たくさんは飲んでなかったよ?」
ニノがにやりとしながら、手を激しく動かし始めた。
潤はそれをジーっと見てる。
「やだっ…ニノっやめてっ…」
翔くんのか細い声が、リビングに響いた。