第3章 萌葱-moegi- scene2
「潤のやつ…一体なに考えてんだ…」
雅紀がぼそっと呟いた途端、ニノが動き出した。
「えっ…ちょっ…」
翔くんにキスを始めた。
潤は翔くんから降りて、足を大きく開くと手にボトルを取った。
「あれって…ローション…?えっ…」
潤はぎこちない動作でローションを手に出すと、こね始めた。
ニノがキスを離すと、翔くんをそのまま床にうつ伏せにした。
腰の下にはクッションまで…
「なに…え?何が始まるの…?」
「わかないけど…これって…」
ふたりでごくりとツバを飲み込んだ。
翔くんはまだ呆然としたまま大人しくしてる。
なんか身体に力がはいってないみたいにグネグネしてるけど…気のせいか?
潤が目を閉じて翔くんの足の間に手を突っ込んだ。
びくびくっと翔くんの身体が跳ねる。
その間3人は無言だった。
もう…なにやってんだよ…意味がわかんねーよ
「だっ…だめだっ…!ニノ!交代っ…」
「ええー?もう。怖くないのに…」
「怖いって!バカ!」
ニノと潤が場所を入れ替わった。
「翔さん、大丈夫だよ…痛くしないからね…」
「ニノ…待って…」
翔くんが上げた手を、潤が掴んでしまった。