第3章 萌葱-moegi- scene2
雅紀が寝入った頃、そっと起き出した。
寝室に来たら逆に目が冴えて眠れなかった。
そっと寝室のドアを開けて、リビングの様子を見た。
まだ3人は話しながら飲んでるようだ。
必要以上にニノが翔くんにくっついてる。
「何始める気だ…?」
今日ケリをつけるとか言ってたけど…
翔くんをおびき出すのに、俺達も必要だからって一緒に飲んでたけど…俺たちを追い出してどうするつもりだ?
潤はいつもよりも顔が赤い。
それに酒もいつもよりピッチが早かった。
ちらっと潤がこっちを見た。
ドキっとしたけど、あっちからは暗いからこっちは見えてないはず。
じーっと見てたけど、意を決したような顔をして潤は立ち上がった。
「ねえ、翔くん…」
「あ?なんだよ」
翔くんはソファに座りながら潤を見上げた。
「あんた、ニノとどういう関係だよ?」
「は?どういうって…」
「俺さ、ニノと付き合ってんだけど」
「ええっ…」
思わず声が出そうになった。
い、いつっ!?
いつから付き合ってんの!?
「潤くんっ…やめてっ」
ニノが慌てて潤を止めに入る。
「翔さんとはなんでもないからっ…」
「じゃあお前、今日はどこから来たんだよ!?」