第3章 萌葱-moegi- scene2
何事もなかったかのように、時間が過ぎていく。
雅紀も俺の隣でなんとか笑ってるけど、明らかに疲れている様子だった。
「ちょっと横になってたら?」
「大丈夫だよ」
そう言いながら、淡々とビールを飲んでる。
潤がコンサートの細々したことを喋ってて、俺たち4人が頷いて聞いてる感じだった。
たまに翔くんやニノが意見を言ったりして、明日それを試そうかなんて喋ってると、眠くなってきた。
「大野さんまで…ちょっと、そこの二人、隣で寝てきなよ」
ニノの部屋は、なぜか俺達の部屋よりも広くて。
寝室とリビングが別になってた。
「え…いいよ…」
「いいから。相葉さんと大野さんは泊まっていったらいいよ」
そう言って目配せしてきた。
「でも、悪い…」
「いいから。はい、ベッド2つとも使っていいから」
そう言って、雅紀と二人で寝室に追い出された。
「もう…強引なんだから…」
そう言ってブツブツ言ってるから、後ろから抱きついた。
「でも…助かったじゃん」
「…だめだよ…智…」
「大丈夫…誰も入ってこないよ」
「でも、だめだよ。別々で寝ようね?」
そう言って優しくキスをしてくれた。