第3章 萌葱-moegi- scene2
今更だけど、改めて怖くなってきた。
「だとしても…これ以上は相葉さんとあなたの邪魔はさせませんよ」
「えっ?」
「別に俺をコケにする積りはなかったんだろうけど、代用品にされてたんじゃねえ…いくらセフレでもね」
ニノはにやっと邪悪な笑みを浮かべた。
「向こうがそのつもりなら、俺も考えがある」
「…どうすんだよ…ニノ…」
「それには潤くんの協力がいる」
「え?」
「俺ねえ、男相手だとネコなんだよね」
「ね…猫?」
「わかんでしょうよ。女役ってこと」
「えっ…えっ…」
いきなりの発言に潤が真っ赤になる。
「大野さんもそうなんでしょ?」
突然話を振られて思わず頷いてしまうと、益々潤の顔は赤くなった。
「な…生々しい話、聞かせんなや!」
「だから、潤くんにお願いしたいことがあるんだわ」
「えっ…ちょ、ちょっと…」
「潤くんだって、翔さんのせいで嵐にヒビ入んの嫌でしょ?」
「そ、そりゃあ…」
「だったら、ちょっと協力してくださいよ…」
「ヤダ…なんか嫌な予感がするからイヤだ」
「大丈夫。俺がちゃんとセッティングするから」
「増々ヤダ…絶対ヤダ」
「じゅうんくぅん…」
ニコニコしてるニノは…怖いくらいの笑顔だった。