第3章 萌葱-moegi- scene2
「そっか…で、いつから付き合ってんの?」
「え…去年の…9月…」
「えっ!?そんな前なの?」
「え…うん…翔くんのことがあるから…いや、雅紀には翔くんって言ってなかったけど。でも、だから必死で隠してた」
「はあ…わかってた?潤くん」
「いや、俺も気づいたのつい最近だから…」
「へえ…やるじゃない。大野さん」
「必死だったから…」
「じゃ、最近は油断しちゃったんだ?バレバレだったけど」
「う…うん…」
正直、油断してるつもりはなかったんだけど…
それでも雅紀と一緒にいる時間が長くなってくるに連れて、それが当たり前になってきてたから。
だからそれがダダ漏れになったのかもしれない。
「…まあ、私達が気づいたのもつい最近ですからね…あの人も、気づいたの最近でしょうね」
ニノが考え込んだ。
「だろうな…だからあんなことしたんだろうし…」
「あんなことって?」
「ああ…昨日、リーダー襲われたんだよ、翔くんに」
「えっ!?まじで!?」
「うん…」
潤と俺の顔を交互に見ると、ニノは少し怒った顔をした。
「相葉さんと大野さんのこと知って、逆上したってこと?」
「多分な…俺のことも、あんま目に入ってなかったみたいだし…」