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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第3章 萌葱-moegi- scene2


「え…?なんで…?なんで…」
「いや、理由はわからないけどさ。でも、最近の雅紀の様子、おかしいよね?てっきり、リーダーと喧嘩でもしてんのかと思ってたけど、そうでもなさそうだし…」

そんな…様子がおかしかった…?
確かに俺に会いたがらなくなった。
でもそれは忙しいからだって…鍵も返さなくていいって言ったし…

「翔くんと会ってるときの雅紀の顔、すごく暗かった。だから…もしかして、翔くんと雅紀の会ってる理由って、リーダーのことなのかなって…そう思って…」

なんで…?なんで?雅紀…

なんで俺に何も言ってくれないの…?

「…わかん、ないけど…」

呟くと、潤は顔を上げた。

「どうしよう…絶対に、なにか良くないことが起こってる気がする…」
「リーダー…」

身体がまた震えてきた。
壊される。

そう思った。

根こそぎしあわせを奪い取られる気がした。

あの時みたいに。


信じてたのに。
友達だって思ってたのに。

誰も信用できなくなった。
俺なんて価値が無いように思えた。
あんな扱いされるくらい、俺はなんの価値もない人間なんだと思った。


「どうしよう…どうしよう…潤…」

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