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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第3章 萌葱-moegi- scene2


「ね…智…」
「ん…?なに…?」

登りきらない快感をもどかしく思いながらも、されるがままになっている俺の耳元に囁いた。

「ここ、前よりも解れやすくなったね…」
「え…?」

ぐいっと雅紀の塊がまた、押し付けられた。

「身体が…俺に合わせて、変わったのかな?」

嬉しそうに雅紀は囁き続ける。

「俺と…愛のあるセックスしてたから、変わったのかな?」
「…うん…そうだよ、きっと…」
「嬉しい」
「うん…うん…」
「智と一緒に…気持ちよくなれて嬉しい」

ああ…雅紀…

「俺も、嬉しい…一緒に、気持ちよくなれて嬉しい…」

雅紀に愛されて俺は…変わったよ

快感をただ得るためだけの作業だったセックスってもんが、こんなに二人の気持ちを繋ぐ大事なものだったなんて…

俺は知らなかった。

それを教えてくれたのは、雅紀だよ…

「雅紀に愛されて、嬉しい」

身体を引き寄せてぎゅっと抱きしめた。
肩の痣に唇を這わせると、雅紀から甘い吐息が聞こえた。

「生きてて…良かった…」

あの時…死のうかとも思った。

あんなことされた自分を責めた。

だけど、時間が経って…
雅紀に愛されてるとわかった時、救われた気がしたんだ。


こんな俺でも、愛してくれる人が居るって…



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