第3章 萌葱-moegi- scene2
その後、ちょっとだけ二人でビールを飲んで。
録画してた番組を見て。
あの時こんなことしてたんだ!とか言い合って…
暫くしたら、雅紀が俺のことぎゅって抱きしめて離さない。
「…お風呂、いこ?」
「うん…」
雅紀の手を取って立ち上がった。
お湯はもう張ってあったから、そのままぽいぽいと服を脱いで浴室へ入った。
二人で背中の流しっこして、ちょっとだけ湯船に浸かったらすぐに上がった。
「おいで…」
もう身体が昂ぶってたから、そのまま寝室へ直行した。
ベッドに倒れ込むと、息ができないほどのキスがきた。
「雅紀…」
「智…」
ぎゅっと手を握り合って唇を貪り合うと、本当にしあわせで…
涙が出そうだった。
「……して…」
「え?」
「俺の身体…愛して…?」
「智…」
「愛のあるセックス…して…?」
「……勿論だよ」
バスローブの紐を解くと、雅紀は脱ぎ捨てた。
俺のバスローブも脱がしてしまうと、雅紀はしっかりと俺を抱きしめてくれた。
「あいしてる…智…」
「うん…俺も…あいしてる…雅紀…」
ぎゅうっと抱きしめられたかと思うと、首筋をいきなり舐められて変な声が出た。
「あひゃ…」
「かーわいい…」