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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第3章 萌葱-moegi- scene2


次の日の休みは、ずっと雅紀の家に居た。

俺の家にいるよりも、安心できたし…
なにより今日は早く帰ってくるって言うし。

家が少し散らかってたから、掃除をした。
床も水拭きして、一日過ごした。

そしたら、なんか落ち着いてきた。

まだ何も起こってないのに、不安になっててもしょうがない。
そう、思えた。

雅紀の力もあるのかもしれない。

俺のこと抱いてくれたあのひと時が、なにもかも忘れさせてくれて…

「愛って…凄いな…」

愛されてるってだけで、なんでこんなに安心できるんだろ。

俺の居場所…
俺の愛する人…
俺を愛してくれる人…

「雅紀…」

名前を呼ぶだけで、心が暖かくなる。

「雅紀…雅紀…雅紀…」

ソファに載ってたクッションを抱きしめてラグの上をゴロゴロした。

俺、しあわせだ。

しあわせでいいんだ。

雅紀が、そばに居てくれるから。

「雅紀ーっ」
「なあに?」
「あ…」

ソファの向こうに、雅紀が見えた。

「おかえ…り…」

恥ずかしい…

「ぶっ…ただいまっ…」
「わっ…笑うなよおおお!」

雅紀はものすごい笑顔で俺に駆け寄ってきた。

「智…」
「ん?」
「智、智、智っ!」
「な、なんだよお!」
「呼んだだけっ!」

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