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カラフルⅣ【気象系BL小説】

第3章 萌葱-moegi- scene2


「じゃあ大野さんお疲れ様です」

事務所の送迎車で自分ちの下に付けてもらうと、マネージャーから声が掛かった。

「うん。おつかれ。明日は何時だっけ?」
「明日はおやすみですよ」
「あ、そうだっけ」
「もう、しっかりしてくださいよお…」
「ごめん」

明後日の迎えの時間を確認して、それをスマホのメモに打ち込んで車を降りようとしたら、呼び止められた。

「これ、預かってますんで」
「え?なに?」

封筒だった。

「さあ。相葉さんが大野さんに帰り際に渡してくれって。預かりました」
「相葉ちゃんが…?」

受け取ると、中になんかカードみたいなものが入っていた。

「わかった。ありがとうね」
「はい、じゃあ明後日」
「うん、お疲れ~」

車から降りると、すぐにマンションに駆け込んだ。
急いで部屋に帰って、玄関先で封筒を開けた。

「なにこれ…」

なにかの…カード…
なんだろ?

そう思ってたらスマホが鳴った。

ポケットから取り出してみたら、ラインが入ってた。

「あ、雅紀からだ」

”クイズそれはなんでしょ~か?”

「ん?」

”それは鍵です”

「えっ」

”どこの鍵だか、わかるよね?”

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