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イケメン王宮

第3章 シュタイン~4年後~


萩がシュタインに来て4年
20歳になった萩は愛らしさを残しつつも
美しい女性へと成長した

「ユーリ、アル、おはよう」

「おはよう萩🎵」

「おはようございます萩様」

ふんわり微笑みを浮かべ挨拶を交わす

「ねえ、またお願いしたいんだけど良いかな?」

「うん、いいよ~🎵」

二つ返事で答えるユーリに対しアルは

「ゼノ様の許可はとられているのですか萩様」

「兄様なら大丈夫」

(後でちゃんと報告するから)
心の中でペロッと舌を出す

「それならよろしいのですが.....本来萩様がするような事ではありません」

「萩は筋がいいから教えがいあるよね~」

ぶつぶつ文句を言いながらでも準備を始める

ユーリに向き合いお辞儀をする
手に持った剣がキラッと煌き
キャラメル色の髪がふわふわ舞い踊る
最初は重く感じた剣も今は羽みたいに...とは言えないが
軽く感じるようになった

「萩、ここで何をしている?」

「兄様!兄様が教えてくれないからユーリに教わってるの」

はぁと溜息を吐きユーリから剣を受け取る

「少しだけだ、来い」

やった!と満面の笑みを浮かべ剣を構え
紺青色の瞳を見つめる
キィンと剣が交わる音がする

「萩、剣を覚えるのもいいがそろそろ恋の一つでもしたらどうだ?」

『恋!?』

驚いたユーリとアルの声が重なって聞こえる

「萩様にはまだ早いです!?」

「萩と付き合いたいなら
僕たちを倒せるくらいの実力がないとダメです!?」

ゼノに畳みかけるように詰め寄り焦る二人に

「萩はもう20歳だ。恋人がいても可笑しくないと思うが?」

フッと笑みを浮かべる

「ねぇ、ユーリとアルに勝てる人なら良いんだよね?」

「えっ!萩好きな人いるの?」

少し顔を赤らめながら頷きゼノに背伸びをして耳打ちをする
相手の名前を聞き笑みを浮かべ萩の頭をなでる

「あいつならお前のことを守ってくれるだろう」

賛成してくれたゼノの腕に抱き着き喜ぶ
嬉しそうに喜ぶ姿を見て動揺するユーリとアル

(ユーリ貴様知っていたか!?)
(アルこそ何か知らないの!)
《一体どこの誰なんだ!?》

目と目で会話をしている
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