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イケメン王宮

第2章 シュタイン


「お帰りアル。あの男は?」

「あの男はクロッシュのものだった」

「王と王妃それに王女は休暇で訪れた屋敷で
火事に巻き込まれ死んだと側近のデジールが発表していた」

「火事ね.....」

「デジールは王女を死んだと思っているらしいな」

暫くの間ゼノは思案し

「クロッシュの名を伏せ萩をシュタインで保護する」




朝になりユーリは萩のもとへとやって来た
コンコンとノックをして扉を開く

「おはよう。萩ちゃん」

「.....おはようございます」

(あれ?どうしたのかな)

起きた萩は不思議そうに辺りを見回している

「どうしたの萩ちゃん?」

「ここは?貴方は誰?萩って私の名前なの?」

(えっ!まさか.....)

その時扉が開きゼノとアルバートが入って来た

「おはよう萩よく眠れたか?」

「おはようございます.....あの」

「どうかされたのですか萩様」

何から話して良いのかわからず口ごもっていると

「ゼノ様.....記憶を失っているみたいです」

ゼノは萩を見つめ
フッと笑みを浮かべた

「俺の名はゼノ、こっちがアルバート、アルと呼べ
お前の横にいるのはユーリだ」

「ここは俺の城、シュタイン城だ」

「...お城?何でお城にいるの?」

「訳あってお前を引き取ることになった
お前は俺の妹だ。」

「妹.....あなたは私の兄様?」

「そうだ兄だ。よろしく萩」

嬉しそうに無邪気に笑うと
ベッドから降りてネグリジェの裾を摘み綺麗なお辞儀をする

「よろしくお願いします。兄様」

(流石、王女だな美しい仕草が身に付いている)

「アルとユーリも兄様なの?」

「違うよー僕とアルは騎士だよ萩ちゃんのこと守ってあげるね🎵」

「ユーリ勝手な事を言うな!それと萩"様"だ」

ユーリが気安く呼ぶのを嗜める

「とりあえず着替えようか萩様?」

ねっと言われて自分がネグリジェ姿だったこと思い出し
赤くなりながらユーリ連れられ衣裳部屋へと入っていった
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