第8章 留学
アランはユーリに勧められ浴場に来ていた
疲れた体を湯船に浸かり癒していた時
ガラッと入口の扉が開く音がした
「んっ誰か来たのか?」
何かを言っているがよく聞き取れない
様子を窺っていたが体を洗っている様だった
音が止み湯船のお湯が揺れる
アランは誰が来たのか確かめようと静かに近寄って行くと
明らかに男性とは違う丸みを帯びたシルエット
気配に気づいたのかシルエットが振り返る
「萩?」
「えっ!ア、アラン何で!!」
「俺はユーリに勧められて」
「私もユーリに『ゆっくり浸かっておいで』って」
「「.......」」
「俺たちユーリに嵌められたって事か」
「そうみたいだね//」
赤くなり体を隠すように首まで湯船に浸かる
「せっかくだし、こっちおいで?」
微笑み手招きをする
おずおずとアランに近づいて行くと
背中からギュッと抱きしめられた
「これなら恥ずかしくないだろ?」
「う、うん//」
萩の肩に顔を乗せお腹に手を置く
「ひ、久しぶりだね?」
「ああ」
「げ、元気にしてた?」
「ああ」
「ええっと.....」
「んっ何?」
(如何しよう、会話が続かないよー)
「あっ!そうそう、フェデルタは.....ひゃ!」
フェデルタと言う言葉にアランがピクリと反応し萩の耳たぶを舐めあげた
「俺といるのに他の男の話すんの?
それとも俺を試してんの?」
耳元で囁くと脇腹から上に向かいツゥーっと指を滑らす
ゾクゾクッとした刺激が背筋にはしる
「ぁっん...」
仰け反りアランに凭れる
アランは首筋にキスを落としながら
両手で胸をやわやわと揉む
「この間の続き.....する?」
「あっ.....アラン.....んんっ」
チュッと吸い上げ赤い花を散らしていく
「萩...こっち向いて」
振り返るとチュッとキスをされた
と思えば熱い舌が口の中を動き舌を絡めとる
「んん...はぁ..んっ...」