第8章 留学
翌日から萩は
朝からクロッシュの現状を聞きながら対策を練る
アランはフェデルタを含め練習試合
昼からはクロッシュでボロが出ないようにウィスタリアの歴史を振り返る
そんな日々を過ごして
いろいろな知識を詰め込み頭がパンクしそうになってしまった
「萩様本日は終了しては如何ですか?」
「うん、そうするよ。無理はよくないしね」
「今の時間だったらお風呂誰も使ってないから、ゆっくり湯船に浸かっておいでよ」
「うん。ありがとうユーリ、行って来るね」
「いってらっしゃい萩、ちゃんと札かけてね🎵」
萩を見送るユーリはニヤッと微笑む
「アラン様感謝してよね🎵」
「何を企んでいるのですかユーリ?」
「アラン様が愚痴をこぼしてたんですよ
『萩に会う時間が無い』ってね
無いなら俺が作っちゃおうと思いまして」
「萩様は伴侶にアラン殿を選んだのですか?」
「直接聞いたわけじゃ無いですがそうだと思います」
ニコニコ答える
「それで今アラン殿は入浴中ですか?
他の者が入っているとかは無いでしょうね?」
「もちもん大丈夫です。アラン様に入ってもらってから他の人たちには故障中で使用不可だと広めて来ましたので」
「さすがですね」
ふふふっと微笑みあう
「えーと、札は...故障中?
これしか無いけどまっいっか取りあえずかけておこう」
服を脱ぎタオル片手にワクワクしながら扉を開ける
「わっ、ひろーい」
(じつはこっちに入るのは初めてなんだよね。いつもは部屋についてるシャワーで済ませてたから)
入り口にタオルを置きかけ湯をしてから軽く体を洗いゆっくりと湯船につかる
「う~ん、いいお湯🎵」
その時後ろから人の気配がして振り向く
湯煙の向こうに誰かがいた
「萩?」
「えっ!ア、アラン何で!!」