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イケメン王宮

第7章 騎士


~クロッシュ騎士団長~

デジールと話す萩を見つめる

(やはり似ている)

「サクラ様は最近プリンセスになられたとお伺いいたしましたがそれまでどちらにいらしたのですか?」

「ここからは少し遠い所なのですが『日本』と言う国です」

(日本か...知らない国だな)

「そうですね....一言で言うと、とても平和な国です」

にっこり微笑む萩

(この笑顔は...しかし4年前に萩様は...)

「4年前に王と王妃それに王女が火事で亡くなったのです」

「そうなのですか.....」

(んっ?一瞬デジールを睨んだような...)

「どうだデジール、よい話は聞けたか?」

「はい、今度サクラ様に我が国に来ていただけないかとお聞きしている所です」

「クロッシュへか、俺も行って見たいな」

「はい!ぜひいらして下さいませ!」

(サクラ様の次はゼノ様か...デジールの奴、また何か企んでいるのではないか?)

考え事をしていると

「ゼノ様、少し席を外させて貰ってもよろしいですか?」

「ああ、構わない。ゆっくりしてこい」

「ありがとございます。デジール様失礼します」

「いえ、私はもう少しゼノ様と話をさせていただきますので」

去って行く萩を見つめていると

「おや?これはサクラ様の髪飾りでは...」

(あっ!これは話かけるきっかけになるのでは)

「デジール様、私がお届け致します」

サッとデジールの手から髪飾りを奪う

「では頼む、粗相の無いようにな」

「はい!お任せ下さい」

「ここの警護はアルが、アランは今外の警護中だ
悪いがサクラの警護を頼む」

「はい!?」

(これはチャンスだ)

走り出しそうな気持ちを押し殺しパーティー会場を後にした

廊下に出て萩を探す丁度廊下の角を曲がる所だ

早足で歩き萩に追い付く

「サクラ様!」

「えっ!」

驚いた顔で振り向いたが直ぐに笑顔になる

「貴方は確かクロッシュの騎士団長さんですね
どうかしましたか?」

「これを」

萩が落とした髪飾りを手渡す

「髪飾り?わざわざ届けに来てくれたの?ありがとう」

満面の笑みを向けられ真っ赤になる

「いえ.....それから貴女の警護を任されました
暫くご一緒させていただきます」
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