第7章 騎士
ゼノが言った言葉『伴侶探し』
ジルによって王宮の男性陣が知る事となった
「萩ちゃん、伴侶候補を探すってい聞いたんだけど
俺、立候補していい?」
「えっ!?」
手を持ち上げ軽くキスを落とす
「萩~レオじゃなくて俺が良いよね」
「わっ、ノア」
後ろから現れたノアに抱き着かれた
「何やってんだ、お前ら」
「萩ちゃんの伴侶の立候補だよ」
「カインには関係ないでしょ~
サクラがいるんだから」
「はぁ//べ、別にそんな仲じゃ.....」
萩に抱き着いたまま会話が進んでいく
「何の騒ぎ?廊下の真ん中にいられると邪魔なんだけど」
右手をレオに持たれて
後ろからノアに抱き着かれた萩が
縋るようにルイを見つめる
「萩、さっきユーリが探してた」
「わかった。レオ、ノアごめん行くね」
ルイはクルッと向きを変え萩と一緒に廊下を歩いていく
「ありがとう。ルイ助かったよ
いきなり伴侶候補って言われても
これから国を取り返して立て直さなきゃいけないのに...」
「そう、じゃあ俺にしとく?
国の立て直しに俺の力は役に立つと思うけど」
フッっと微笑む
「あっ!萩見つけた
ジル様が例の件で話があるって」
廊下の向かうからユーリが声をかける
「考えといて」
「うん...」
赤くなった頬を隠すように俯く
「どうしたの?何かあったの?」
「な、何でもない!早くジルの所に行こう!?」
首をかしげるユーリの背してジルの執務室へと向かう
ノックをしてから扉を開く
「ジル様。萩を連れて来ました」
「ご苦労様です。
先ほどシュタインから招待状が届きました。」
ゼノが近隣諸国を集めて開催する親睦パーティー招待状
ごく一部の人間にしか知らない極秘事項の為ジルは王宮から出る事が出来ない
「私は今回行く事は出来ません。
なので、私の代わりを誰かに頼みたいのですが
どなたがよろしいですか?」
「えっ!私が選ぶんですか!?」
「ええ。どなたでも好きな方を....
カイン殿以外を指名して下さい」
にっこり微笑む
「ほんとは行きたかったんだけど
俺はプリンセスの専属執事だから
サクラ様が王宮にいるから一緒に行けないんだよね」