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イケメン王宮

第6章 お披露目会


「.....何を知ってる?」

眉間に皺を寄せて
萩を背後に隠し
アルに詰め寄る

「それを今から説明いたします」

「あっ!待って音楽が鳴り始めちゃった
ダンスの後で別室で話しましょう
いいでしょアラン」

「わかった」

ゼノがスッと手を出す

「プリンセス、一曲お相手願えますか?」

「はい、喜んで。アル後でね」

手を取り合い
中央に進み出る

優雅に踊るゼノと萩を見ながら
アルは微かにほほ笑む

「.....なあ、あんたあいつとどう言う関係な訳?」

「俺は騎士だ、それ以上でも以下でもない
アラン殿こそあの方の何なのですか?」

「警護対象だから守ってるだけだ」

「.......」

沈黙が走り目線を中央にやると
楽しそうに踊っている萩がいる

やがてダンスが終わり二人のもとに帰って来た

「お待たせ。別室に行きましょう」

「ああ、案内を頼むアラン」

「了解しました。こちらへどうぞ」

アランの案内で先ほどの別室へと帰って行く
コンコンとノックをし声をかける

「ジル、お客様をご案内致しました」

「どうぞ、お入り下さい」

ガチャッと扉が開き入って来たゼノ、アルを見て
サクラが驚いた

「えっ!ゼノ様」

「これはシュタインのゼノ国王いかが致しまたか?」

来るのが分かっていたかのように
にこやかにジルは微笑んでいる

「少し邪魔をする」

「ええ、どうぞ
サクラ様はカイン様の所へお戻り下さい」

「は、はい。行って来ます
ゼノ様失礼いたします」

ペコッと頭を下げパーティー会場へと向かって行った
サクラが出て行くと部屋に緊張が走る

「さて、どのようなご用件でしょうか?」

「ジル、兄様を紹介するって言ってたでしょ?
ゼノ様が私の兄様よ」

「やはりゼノ様が兄君でしたか
あのシドが大人しく引くわけですね」

さほど驚かずに冷静に受け答えをする

「まあ、兄と言っても血は繋がってはいないがな」

フッと微笑みを浮かべる

「こっちはアルバート、兄様の側近兼騎士よ」

「初めましてアルバート=ブルクハルトです」

「私はジル=クリストフ、国王の側近です。
プリンセスの教育係も務めております」

「ああ聞いている、優秀な側近だとな」

和やかに話が進む中
扉が開きティーワゴンを引いたユーリが入って来た
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