第6章 お披露目会
いよいよお披露目会
夕方から始まるため最後の調整
キャンドルに火を灯していくと
いつもの王宮とは一味違う幻想的な空間になる
「サクラ様キャンドルに全部火が灯りました。
後は皆さんのお出迎えをお願いいたします」
「はい。わかりました」
「萩様は別室で待機をお願い致します」
「はい」
サクラは入口へ萩は別室へと去って行く
時間が来て城下からたくさんの人がやってくる
その中にはウィスタリアの貴族たち
シュタインのゼノ、アルがいる
「ようこそウィスタリアへ歓迎いたします」
「ああ、初めて会うな俺はシュタインのゼノ=ジェラルド
こっちは側近兼騎士のアルバート=ブルクハルトだ。
今日はよろしく頼む」
「.....アルバート=ブルクハルトです。」
「私はウィスタリアのプリンセス、サクラと申します。よろしくお願い致します。
今日はゆっくりして行って下さい」
ふわりと微笑み次の貴族の挨拶に行ってしまった
「確かに萩に似ているな」
「はい。そうですね驚きました」
「萩に会えるといいのだが...」
お披露目パーティーは滞りなく進み
ダンスタイムになった
「サクラ様少々よろしいでしょうか?」
「あっはい!申し訳ございません。少し失礼いたします」
別室に行くとサクラを同じドレスを纏った萩がいた
「サクラ様のダンスではお相手の足を踏んでしまうと大変なので少し代わって頂けますか?」
「えっ!でも、姉様はカインと踊りたいのでは?」
「最初のお相手はカイン殿ではありません、他国の国王です。
一曲踊ったら速やかここまで来て下さいね」
「はい。わかりました」
「では、アラン警護よろしくお願いします」
「了解!」
アランに連れられパーティー会場へと向かう
たくさんの貴族がいる中でも
異才を放っているところにアランが連れて行く
「ゼノ様お待たせ致しました。」
(えっ!ゼノ)
驚きに目を見開いていると
ゼノが振り向き目が合う
ふんわり微笑んでいる
「久方ぶりだな。元気にしていたか?」
「はい。お久しぶりです」
兄様と小声で囁くとギュッと抱き着く
「おい!サクラ」
「あっごめんなさい。どうしてパーティーに参加を?」
「それは私が説明いたします。サクラ様」