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小さな恋、育てませんか?【IDOLiSH7】

第3章 真実



外に出ると当然、真っ暗で少し肌寒かった。

…楽さんに種を渡したおばあさんなら、わたしのことを知っているかもしれない。
そのおばあさんから貰った種から育った花の上に居たのだから…。

けれど、こんな時間ではおばあさんどころか人の姿は見当たらない。

「今日はもう帰ろ…。」

踵を返すわたしに

「おや、アンタ大事に育てられとったのか…。
良かった、良かった…。
久しぶりだね、まつり…。
どうだい、幸せかい…?」

と、夢に出てきたおばあさんと同じ人が声を掛けてきた。

わたしの姿が見えている…ということは、

「おばあさん、わたしを知っているのですか…?」

その問いを待っていたように、おばあさんが口を開く。

「あぁ、この際だからお前のことを教えてやろう。
お前は元々普通の若い女じゃった…。



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