第3章 真実
「えっと…じゃぁ、ゴミを拾って捨てよう!」
また、家中を歩き回って今度はゴミを探す。
わたしの手には収まりきらないくらいの大きな埃もあったけれど、なんとかゴミ箱の前まで運ぶことは出来た。
しかし、ゴミをその中に入れることは出来ず、更には
—ダンッ!!
と勢いよくひっくり返してしまった。
「ひゃぁっ!」
ど、どうしよう…?
これもまた、わたしの力では元に戻すことが出来ない。
「あとで楽さんに謝って直してもらおう…。」
なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
「そ、そうだ!ご飯!!ご飯作ろう!」
そう思ったけれど、これも冷蔵庫が開けられないことと、料理する所が高すぎて届かないということで諦めた。