• テキストサイズ

おそ松さん〜恋セヨ松野さん〜

第6章 一番強いのはぼくだよ!!



「ゆめ美ちゃんのおなーーりーーー!!」


玄関先で素振りをしていた十四松が、トド松とゆめ美の姿を確認し、勢いよく引き戸を開けた。
出迎えたのはチョロ松と母親の松代だ。


「あらまぁ!うちのニート達にお客さん!しかもトト子ちゃん以外の女の子だなんて!」


一言余計だが、松代は心の底から喜んでいる。

ゆめ美は靴を揃えて松代にぺこりと頭を下げた。


「はじめまして!これ葉ゆめ美です。これ、お土産のカステラです」

「親切にありがとうね。グスッ…オーイオイオイ!」

「母さん泣くほど!?そして今時オーイオイって泣く!?」


ハンカチで涙を拭う松代を、チョロ松は呆れ顔で眺めながらゆめ美の荷物を持つ。


「ゆめ美ちゃん、うちのニート達をよろしくね。同じ顔してるけど性癖は個性豊かだから」

「母さんホントに今日どうしちゃったの!?」

「チョロ松兄さん、母さん気が動転してるから、とりあえず早く部屋へ連れてってあげよう」


開いた口がふさがらないゆめ美は、トド松に背中を支えられながら居間へ案内される。


「トッティ…お、おもしろいお義母さんだね」

「ごめんね。ユメが来てくれたのが嬉しすぎて動揺してるだけだから、あんまり気にしないで」


先頭に立つ十四松が襖を開けると、


「いらっしゃーーい!!」

「ウェルカムマイホーム!!」

「……」


沢山のお菓子やジュースを並べながら、おそ松達が笑顔で待っていた。


「すごいお菓子!お邪魔しまーす」


手厚いおもてなしに戸惑いつつも、ゆめ美の心はポカポカにあったまった。




/ 442ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp