第29章 ※トド松エンド 人を好きになるって
クタリと脱力するゆめ美の髪をトド松はそっと撫でた。
「…イケたみたいだね」
「はぁ…はぁ…」
絶頂を迎えたばかりのゆめ美は息を整えながら、眉根を寄せ、惚けた目つきでトド松を見つめた。
トド松の劣情を煽るには十分すぎるほどの表情。休ませることなく愛撫を続ける。
「まっ…て、トッティ…!」
覆い被さってきたトド松に力なく懇願するも、それは聞き入れられない。
「ふふっ、知ってる?ボクってそんなに優しくないんだ」
指を挿れようと蜜口を探し花弁をなぞる。そこは既に十分すぎるほど濡れていて、新品のトド松でも分かるくらいに蜜口がヒクついていた。
「ここだね?ユメの入り口」
指がくるりと蜜口を掠める。それだけで達したばかりのゆめ美は下半身を震わせた。
「いやっ…まだ…」
「待てないって。リラックスしててね」
「……っん」
ゆめ美は緊張を押し隠し、ゆっくり息を吐いて身体の力を抜いた。
濡れてはいるがまだほぐれていない中を、トド松の中指が押し広げていく。
「せまいね…指ぎゅうぎゅう。ボクの入るかな…」
「トッティ…の?」
先ほどから硬いのがゆめ美の太腿に当たっている。それが今から自分の中に…。分かってはいるがゆめ美には恥ずかしすぎた。
固まるゆめ美を見て、トド松はワザとっぽく半眼でからかう。
「あのさ、二十歳超えてるのにナニをどうするか分からないとか言わないよね?」
「分かってる…」
「じゃあ挿れる前に指で慣らさないとでしょ?」
ゆめ美が頬を染めて頷くと、トド松は関節を曲げて奥までねじ込み、押すように掻く。