• テキストサイズ

おそ松さん〜恋セヨ松野さん〜

第29章 ※トド松エンド 人を好きになるって






居酒屋でわいわい楽しむおそ松達とゆめ美。この日は祭りの後だからなのか店は大繁盛で、四人の松達がバカ騒ぎしても隣席の笑い声が掻き消していた。


「じゃあ私そろそろ帰るね」


帰るのを切り出し、ゆめ美が立ち上がる。


「えぇぇ〜帰っちゃやーー。朝まで飲んでよぅよ〜」

「待ってゆめ美ちゃん」


ベロンベロンになってゆめ美にしなだれかかるおそ松を引き剥がし、チョロ松はゆめ美を引き止めた。この日のチョロ松は悪酔いしていない様子。ゆめ美をクソニートから守る為、意識的にアルコールをセーブしていたのだ。


「帰るって、友達から連絡来たの?」


首を横に振るゆめ美。


「そっか…」


諦めが表情から読み取れて、チョロ松はそれ以上何も聞けなくなってしまった。

ゆめ美は財布を取り出す。


「これでたりる?」

「いやいやいや!飲みに付き合わせたの僕らだし、今日は奢るよ」

「いいよ。みんな仕事してないから大変でしょ」


「ゔ」と唸り面食らった顔になる四人に苦笑しながら、野口英世を数枚ゆめ美がチョロ松に手渡そうとすると、隣にいたカラ松がさりげなくその手を掴んだ。


「フーン、その金はオレとのデート資金にしてくれ。さぁ、送ってくぜ」

「ぼくもぼくもー!」

「みんなずりぃー!俺も行くー。チョロ松払っといて〜」


我先にと立ち上がる松達。


「じゃあお開きにしてみんなで送ろうか」


「お前らにはあとで徴収するから」と付け加えてチョロ松も席を立った。



/ 442ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp