第25章 チョロ松ルート2 本当の僕って
なんでこんなに上手くいかないのかな。
僕が兄弟で一番常識人なはずなのに。
一番優秀でマトモな無職童貞のはずなのに。
母さんに孫の顔見せるなんて見得を切っても、彼女すら出来たことないし。
こっそり始めた就活も全然結果出せない。
自己啓発本読んだって、実践出来ずに知識ひけらかしてるだけ。
やってることといえば、部屋にこもってチョロシコスキーな毎日。
なんだよ、これ。
全然マトモなんかじゃない。
社会の最底辺に鎮座するただのクソニートじゃんか。
ゆめ美ちゃんに告白しても、こんな僕じゃ相手にされるわけない。
無理に決まってる。
僕ってダメだな。
好きな子が出来てもなんにも変われないのかな?
このまま親に一生養われ続けるのかな?
僕はどうして、ねぇ、どうしてこうなっちゃったんだろう。
僕なんか…松野チョロ松なんか——。
・・・